ロードバイクのキズをQUIXXとタッチアップペンで補修!
こんにちは、ブログ担当の内海です。
私は趣味でかれこれ6年ほどロードバイクに跨っていますが、愛車にキズがチラホラと目立つようになってくるようになりました。
初めてキズ付けてしまった時はそれはそれはショックなものでしたが、慣れというは恐ろしいもので、月日が経って来ると割と気にならなくなり、扱いも段々と雑になってくるものですw
今回はそんなキズを補修するために、秘密兵器をゲットしました。
見ての通り車用のキズ補修材ですが、箱の側面には自転車のフレームにも使えるとしっかり明記されているので、ママチャリなどのシティーサイクルを始め、ロードバイクやクロスバイク、マウンテンバイク(MTB)などにもしっかり使えますし、どんな色のフレームにも対応しています。
キズの補修というと通常はコンパウンドと呼ばれる研磨剤で磨く(キズのある深さまで周りを削る)ことでキズを目立たなくさせますが、この製品は塑性(そせい)変形という特殊な方法でキズをほぼ無くすことが出来ます。
簡単に説明しますと、このクイックスには塗装表面のクリア層だけを薄く変形させて移動させる事ができるので、キズのある部分を削ることなく平らにならすことで目立たなくすることができるのです。
一度補修したキズ跡は、塗膜自体を変形させているため、作業後も半永久的に持続されます。
その効果はヨーロッパのBMW社においても純正採用されるほどの効果が認められており、信頼性の高さはお墨付きと言えます。
ただし、上記した特徴ゆえ、以下のようなものには補修できません。
- マット仕上げ塗装
- 色付きプラスチック製品
- クリアコートされていない塗装
- 塗装層まで達した深いキズ
など。
マット塗装のフレームには使えないというのは少し残念ですね。
また、塑性変形ができるのはあくまで塗装表面のクリア層だけなので、その下の塗装層やフレームの地(カーボンやアルミなど)が見えてしまうほど深いキズには対応できません。
私のRIDLEYは光沢塗装なので、購入後早速使用してみたところ、かなり効果があったのでご紹介していきたいと思います!
目次
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1.パッケージ内容
- QUIXXポリッシュ剤1液25g入り×1
- QUIXXフィニッシュ剤2液25g入り×1
- 専用クロス2枚
- 耐水サンドペーパー4枚(キズが悪化しそうなので使いませんでした)
箱の中はこんな感じです。
液だけでなくクロスまでセットになっているのが嬉しいですね。
2.いざ実践!
2.1QUIXX(クイックス)で補修!
まずはこのキズに挑戦します。
ここの黒い帯状のキズはTOPEAK製のゴムバンド固定式リアライトを付けていた箇所に出来たものです。
フレームに直接触れていた箇所はゴムで保護されていたのですが、使用しているうちに砂が溜まってしまっていたようで、走行中の振動とゴムバンドの圧で擦れてしまったと思われます。
まずはキズになっている付近の泥汚れをウェス等で丁寧に落とします。
砂がある状態で擦ると余計にキズになりかねませんからねw
次にポリッシュ剤1の液をキズに適量塗布し、専用クロスで磨きます。
このポリッシュ剤が塑性変形をさせる基剤なので、磨き方としては円を描くように力強く1~2分程度行っていきます。
まずはその状態でこれです。
おおっ!?
一気にキズが見えなくなりました!これはすごい!
続けざまにフィニッシュ剤2の液をキズのあった箇所に塗布した後専用クロスにて磨きます。
2の液の場合も円を描くようにしますが、最後の艶出し剤のためそれほど力強くする必要はありません。
なお、クロスは1液のものと混ざらないようにもう一枚の方を使ったほうが良いと思います。
(私はわからなくならないように油性マジックで「1」「2」の番号を振っておきました)
するとこんな感じになりました。
写真だと少し分かりづらいですが、輝きが更に増してキズ付いていたフレームがツヤツヤに!
比較しやすくするためビフォーアフター図を作ってみました。
こうしてみると一目瞭然ですね。
肉眼で見ても、キズがどこにあったのかわからないくらいにまで補修できました。
続けてこちらのキズも補修します。
こちらも先程と同じようにキズが付いついてしまったシートステーの逆側になります。
同様の手順で汚れを拭いた後、1液と2液で磨いていくと…。
こちらもこんなにキレイになりました!
今度はあえてフラッシュを焚いてキズが写るか試してみましたが、どこにも見当たりません。
すごい補修力ですね!
続いてはこちらのキズに挑戦。
少々ピンぼけしていて申し訳ないですが、ダウンチューブにうっすらと付いたいくつものキズです。
このキズを付けた覚えはないので、恐らく輪行したときにホイールのスポークが当たって擦れてしまったのかもしれません。
こちらのキズもクイックスを使った後はキズが消えてしまいました。
比較のためのビフォーアフター図です。
この程度のキズであればクイックスで補修可能であることがわかりました。
2.2タッチアップペンで補修!
続いてはこちらのキズを補修します。
こちらのキズはフロントフォークの内側に出来てしまったもので、完全に塗装が剥げてしまい、黒いカーボンの素材自体が見えてしまっています。
ここまでキズが深いとクイックスではもはや補修不可能です。
そこで、ここはタッチアップペンというものを使用します。
カー用品店ならどこでも売っている代物で、クイックスと一緒に購入しました。
こちらも本来は車用ですが色味さえ合えばロードバイクにも使えちゃいます。
ただし一つ注意すべきは、色選びです。
トヨタや日産などのメーカーごとに区分けされており、その中でもさらにアルファードやエルグランドなど細かく車種ごとに調整された色味のものが売られているので、白色だけでもかなりの数が存在しています。
車に使用する時であればすぐに見つけられるのですが、今回使いたいのはロードバイクですので、車種に関係なくすべての中から選んでいく必要があります。
売り場のところには必ず色見本帳があるはずですので、それを一時的に貸し出してもらい、ロードバイクの色味と見比べながら探していくのが確実だと思います。
私の場合は車でロードバイクをカー用品店まで運んで、駐車場内で色見本台帳を使って最適な色味のペンを探していきましたw
ちゃんと色味の合ったペンを選べ出せたおかげで、違和感なくキズを隠すことが出来ました。
なお、一度塗りでは色のムラも出てしまうので、乾燥後、2度3度と重ね塗りすることで、より目立ちにくくなります。
最後はこちらのキズです。
これは輪行時にホイールが当たって出来てしまったもので、こちらもカーボンの下地が見えてしまっているのでクイックスでは対処できません。
青色のタッチアップペンで補修した後の写真です。
削れて凹んでしまった部分は直しようがありませんが、下地のカーボンがむき出しになっているよりは良いでしょう。
3.最後の仕上げ!
最後の仕上げはこちらを使用しました。
自転車用に成分が配合されたガラス系コーティング剤です。
マイクロファイバークロスがセットになっているのですぐに使え、洗えばくり返し使えるのが嬉しいですね。
カー用品店では売ってなかったのでこちらはネットで別に購入しました。
これをクロスに吹き付けてロードバイクのフレームを磨いていくと…。
もともと光沢塗装だったフレームが更に輝きが増してツヤッツヤになりました。
一本1000円ほどのコート剤でここまで見違えましたので満足です。
4.まとめ
いかがでしたか!?
クイックスで対処できるキズには限りがあるとはいえ、正直ビックリするほど小キズが消えてしまいました。
値段も一箱で2000円ほどですし、ロードバイク程度のキズの補修であれば長持ちしそうです。
クイックスで対処できないキズの場合は、タッチアップペンを使用し最後にコート剤で保護してあげるという方法が私的にベストだと思いました。
アクアシャインコートは撥水効果もあり、使えば使うほどコーティング被膜が汚れをつきにくくしてくれる効果もあるので、今後のお手入れも楽になりそうです。
それでは最後までありがとうございました!