【仕様?】TAMRON製望遠レンズB011に起こる振動と画面が小刻みに揺れる問題
こんにちは。ブログ担当の内海です。
季節はすっかり春になりましたね。
春といえば写真を取りたくなる季節でもあります。
筆者である私も、SONYさんのα6000を持って色々な写真を撮りまくっているわけですが、実は今カメラのことで一つだけ悩まされていることがあります。
今回は私が今年の1月末に購入したばかりのタムロンさんの望遠レンズ(18-200mm F/3.5-6.3 Di III VC Model B011)について、最近起こっている妙な不具合について書きたいと思います。
目次
1.AF(オートフォーカス)中に起こる謎の振動と画面が小刻みに揺れる現象
実際に画面がブレている様子を動画で撮影
2.他のサイトにて似たような現象について書かれている記事を発見
3.症状が発生する条件
4.画面が揺れる現象は仕様?
5.まとめと対処法
6.最後に
2019年2月4日追記
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1.AF(オートフォーカス)中に起こる謎の振動と画面が小刻みに揺れる現象
写真を取るときには、通常AFでシャッターを半押ししてピントを合わせてから撮影すると思いますが、稀にこの半押ししている最中にレンズ内でモーターが回っているようなブーンという振動が発生するのです。
それだけならまだいいのですが、振動の後、画面が小刻みに揺れ始めるのです。
下の写真はその問題が発生した時に撮影したものです。
これは、今年3月のCP+に行った際に撮影したゆるキャラ君たちです。
全体で見ると少し分かりづらいので少し拡大したものはこちら
横須賀のゆるキャラ、スカレー君の目元を見ると横に振れているのが良くわかりますね。
参考のため、間髪入れずに連続で撮影したブレていない写真も載せておきます。
そして拡大したものはこちら
ピント位置が手前のため、スカレー君は少々ピンボケしていますが、ブレている訳でないのはわかりますね。
1/60秒というシャッター速度は確かにそれほど速い方ではないですが、レンズ内手ぶれ補正ONで、なおかつ脇を締めてしっかりカメラを固定して撮っています。
また、一般的に手ブレがしづらいと言われているシャッター速度の公式のようなものがあり、それが「1/焦点距離(APS-C機の場合は1.5倍)秒」と言われています。
上の例だと焦点距離20mmでα6000はAPS-C機なので、1/(20mm×1.5倍)秒ということになり、つまり1/30秒より速いシャッター速度なら手ブレがしにくいということになります。
1/60秒というシャッター速度であれば、それよりもさらに速い速度なので、ブレづらい状況であると言えます。
私はこの写真を撮影した後、たまたまタムロンさんのブースでレンズのクリーニングサービスを行っていることを知ったので、クリーニングを担当してくださった方にこの現象について話をしてみましたが、こういう時に限って同じ現象が出ず、実際に確認してもらうことが出来ませんでした(涙
実際に画面がブレている様子を動画で撮影
下の動画は、別の日に同じ現象が発生した時にとっさにiPhoneで撮影したものです。
(画面が暗く見えづらかったので、明るさを調整しています)
動画で振動までは見て分かりませんが、画面全体が小刻みに震えているのは分かると思います。
この症状は一体何なのでしょうか?
2.他のサイトにて似たような現象について書かれている記事を発見
いろいろ調べてみると、価格コムのB011のクチコミページにて複数の方が似たような現象が起こったという旨の記事を発見しました。
その内容を要約すると
- 望遠端で手ブレ補正機能をONにしていると稀に妙な振動が手に伝わることがある。(画面ブレについては言及なし)
- 手ブレ補正機能を切りにすると振動が出ないため、発生元はここではないか。
- 振動は出ていないが、AF-A(シングルAF、コンティニュアスAF自動切り替えモード)で撮影した際に画角が小刻みに揺れ、シャッターを切るとブレブレの写真になった。
- 手ブレ補正機能ありの他のレンズでも同じ現象が発生したことがあり、2回点検に出して解決。
記事では、振動は出ないが画面が小刻みに揺れたという方や、振動が出たが画面ブレは書かれていない方など、私の症状とは少し異なりますが、ほぼ同じものと見ていいかと思います。
実際、上の動画を撮影した後、手ぶれ補正をOFFにしたところ、振動とブレは起こらなくなりました。
しかし、再びONにすると同じ症状が発生したので、一度電源を入れ直してみると症状はピタリと収まりました。
3.症状が発生する条件
ここまでで、謎の振動と画面が小刻みに震える現象について発生する条件をまとめてみました。
- 手ぶれ補正をON
- AF-C(コンティニュアスAF)モードの使用
いろいろ調べてみるとどうもこの二つが怪しいようです。
これに加え、望遠を使用していると症状が出やすいみたいです。
先ほどにも書いたコンティニュアスAFとは、動きの激しいスポーツなどのような、被写体を追従するようにフォーカスを合わせ続けるモードのことです。
リアルタイムにフォーカスを変化させるようなこのモードだと、稀に手ブレ補正機能がこれらの問題を引き起こしているようです。
4.画面が揺れる現象は仕様?
さらに調べを進めていくと、なんとレンズの説明書にそれらしいことが記載されていました。
以下抜粋
◆コンティニュアスAF(AF-C)時のご注意
(前略)
当社レンズの特性により、フォーカスサーチを続ける動作によって画像の大きさが小刻みに変動し続けることがあります。
このような場合、そのままシャッターを切っても撮影画像には問題ございません。
(中略)
*液晶モニターやビューファインダーでの見え方が気になる場合は、フォーカスモードをワンショット(AF-S)もしくはダイレクトマニュアルフォーカス(DMF)に切り替えてご使用ください。
つまりAF-Cモードを使っていると画像が小刻みに揺れることがあるけど、撮影に問題ないよ。気になるならAF-Cモードを使わないでねってことのようです。
言われてみれば、確かに上の動画を撮影した時のモードはAF-Cモードでした。
ですが、私はこのAF-Cモードでの撮影が気に入っているので、このレンズの時は別のモードに切り替えないといけないというのは少し残念ですね・・・。
さらに、別の説明書きには
VCの原理上、シャッターボタンを半押しした直後、ファインダー像が揺れることがありますが、故障ではありません。
と書いてありました。
VCというのはタムロンさん言うところの手ブレ補正機能のことです。
多分これは、手ぶれ補正機能における初期動作のことを指しているのだと思います。
試しにカメラを少し揺さぶったあとに、すかさずシャッターボタンを半押ししながらファインダーを覗いてみるとわかるのですが、このとき映し出される映像はカメラの中央へ移動するように全体がゆっくりと動いていくのです(この間カメラは動かさないでいます)。
そしてそのままカメラを動かさないでいると映像が安定するようになるので撮影ができる状態になります。
説明書にも『ファインダー像が安定するのを確認してから撮影してください』と記載されているので、上の動画のような小刻みに揺れる現象のことを言っているのではないと思います。
5.まとめと対処法
発生条件はAF-Cモードと手ぶれ補正機能を両方使用しているときに起こる
⇒ 手ぶれ補正をOFFにするか、一度電源を入れ直すと復旧する
AF-Cモードを使用していると画像(画面)の大きさが小刻みに揺れることがあるが、そのまま撮影しても問題はない(説明書より)
⇒ 気になるようならAF-Cモードを使わない
6.最後に
こうなると、タムロンさんに修理依頼で出したとしても、仕様の範囲内だということでそのまま返送されてきそうな気がしてきました・・・。
ただ、ブーンと震える振動については説明書きで全く触れられていないので、それを取り上げて修理依頼理由にするという感じでしょうか。
何れにせよ、まだレンズ購入してから三ヶ月も経っていないなので、無償保証期間中に一度点検に出すつもりでいます。
今回の件は、また進展がありましたら再び記事にしたいと思います。
2019年2月4日追記
あれから一年近くが経ちました。
B011を使用中は極力AF-Cモードを使わないようにしたところ、それ以来一度も不具合は出なくなりました。(手ぶれ補正は常にONの状態で使用)
やはりAF-Cモードが今回の不具合に関係していることは間違いないようです。
また、それ以外に不調らしい不調もなったため、結局無償保証の点検にも出しませんでした。
この件についてはまた進展がありましたら追記していきたいと思います。
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